【たからもの】ジーパン
去年の誕生日プレゼントにお兄ちゃん１に買ってもらったジーパン。そのころ兄は失職していて私はハローワークに付き添っていたので、その帰りに私が選んだのを買ってくれた。
何軒も錦糸町じゅうのズボン屋を行ったり来たりしたけど、兄はいつも通りの顔をしていた気がする。今思い返すとわたしはわがままで、兄はやさしいね。
このジーパンは生地が薄くないので夏も冬も着られる。形はストンとしていて、まっすぐな脚が生えているように見える。立つとちょうどすそが地面にかすれるから長く見える。
歩くと脛の骨の先頭がズボンに当たる。脚の裏側は当たらない。そうすると細い脚がズボンの中に入っているように見える。私の脚はふくらはぎが太いので、それは好都合でうれしい。それに履いてても生地が脚に触れる面積が狭いのは涼しい。
色も暗めでかわいい。
このジーパンをはくと歩くのが楽しい。勝手に脚が前に出る。歩くとき靴がすそからサーっと見える。地面に着くころにはつま先以外はズボンに隠れちゃう。大股でも歩きやすいし、大股で歩くとかわいい。脚がポンポン前に進んでずっと歩いていられる。何歩でも。
どんな旅行でもこのジーパンをはいていきます。この前おかやま行ったときも、関西行ったときも釜山も広州もどこでもこのズボンをはいていった。広州では暑すぎてあまり履かなかった。
雨の日はすそをめくらないとびちょびちょ
になる。１年たったけどまだ丈夫。スカートの下にはいてもとってもかわいい。
最近はたまーにこのジーパン着たまま寝る。
