九段下 国葬反対デモ
27日に歯科助手のアルバイトを円満退職しました、円満退職なんて、高校生ぶりです。アルバイトを飛ばずに辞められたなんて自分の成長を感じて本当に嬉しいし、これからも浅草橋付近をひやひやせずに歩けると思うと、自分が誇らしいです。周りの人より遅れていても自分のできることが増えたことが嬉しいです。
で、27日にアルバイトをやめて、お昼過ぎから時間があるので、国葬反対デモを見て、できたら献花もしようとおもって、九段下に行きました。
駅の改札にはもう警備員が何人もいて、喪服のおばあさんもいて、国葬係みたいなお兄さんたちもいました。
国葬係のお兄さんたちが、「献花の列が非常に伸びており、最後尾の最寄り駅は四谷駅です。」と言っていました。改札を通ったお姉さんたちが「えー!四ツ谷駅~!?」と言っていたような気がします。
私は四ツ谷駅がどのくらい遠いのか分からなかったけど、列が一駅分以上あるのはすごいなと思いました。いま、地図でしらべたら、かなり遠かったです。宇宙から見たらアリの列みたいになっていたかも。喪服の人もおおかっただろうし。
改札をでて階段を上がると、それはすごい光景でした。すごいたくさん人がいるんだけど、みんな役割がありました。
警官、マスコミ、顕正会の人、国葬反対デモのひと、国葬反対の反対デモのひと、そして、わたしのようなよく分からないけど来てみたひと
みんなすることがあって、自分の役割以外のことをしている人はいませんでした。警備しながらどら焼きを食べている人もいないし、顕正新聞を配りながら音楽を聴いてる人もいないし、デモをしながらマニキュアをぬっている人もいませんでした。(ただ、警備をしながらなにか談笑している警察のひとが一組いました。)
顕正会の人から新聞をもらいました。もらった新聞は、定価一部200円とかいてあるのですが、タダで配っていました。新聞を配っている人はほとんど女性でした。
話しかけると、
顕正会っていう団体で、日蓮様がなんとかかんとか、、、安倍の悪政がなんとかかんとか、、、
と説明してくれたのですが、よく聞いていませんでした。まわりのすごさに目と耳がまだ慣れていませんでした。拡声器の音とか、マスコミのリポーターとか、太鼓とtambourineの音とかが聞こえました。
横断歩道を渡ると警備の壁がありました。
(写真をとったのですが、警察官だとしても写真をインターネットにあげていいのか分からないので、上げないでおきます。)
胸には神奈川県警察POLICEと書いてありました。おじさんPOLICEもいるし、若者POLICEもいました。私より年下のPOLICEもいたかもしれません。
警察の壁が何層かになってその奥に国葬反対デモの人たちがいるようです。隣接面では抗争しているような声が聞こえます。
デモ隊は武道館に面している面(つまり最前線です)とその両側の三面を警察の人たちに囲まれています。なのでデモ隊に入るには、ぐるっと回って後ろから入ります。
顕正会のひとには、あそこには入らないほうがいい、危ないよ と教えてもらったのですが、入ってみました。
デモ隊のなかのおじさんに聞いてみると、御茶ノ水駅(と言っていたかな、ちがうかも)からここまでみんなで歩いてきたそうです。国葬反対デモ用の紙、どこでもらったんですかと聞いたら、おじさんがうしろのおばさんからデモの紙をもらって、私にくれました。
最前線でデモの音頭をとっていたのは、大学生でした。意外でした。いろいろな大学から九段下まで来たようです。広島や京都のひともいました。ヘルメットをかぶっていました。
もうひとつ意外だったのは、太鼓とtambourineでリズムをつけていたことです。太鼓の人は、デモのときだけ太鼓を演奏しているといっていました。上手に叩いていました。
私が想像していたデモより、お祭りのような雰囲気でした。一人ずつ国葬や安倍政治について拡声器を通して喋り、周りはそうだそうだーといい、最後にリズムに合わせて「国葬反対 国葬反対 今すぐやめろ 今すぐやめろ」と歌います。「ロシアの労働者と結託しよう」と言っている人もいました。
途中で、警察の強そうなおじさんが車の天井から拡声器で、なにか喋っていました。でも、デモの声と混じってよくわかりません。「いますぐデモをやめなさい。さもないと爆弾をなげます。」と言っているかもしれないのに、デモ隊は負けないように大声を出します。
わたしはこんなことは初めてなので、警察が爆弾をなげたらどうしよう、急に警棒を振ってきて叩かれたり逮捕されたらどうしよう!と思ったのですが、そんなことはありませんでした。ニュースで見るロシアの活動家が蹴飛ばされたり連行されたりするのは本当に異常事態なんですね。恐ろしさがすこしリアルに感じれるようになりました。
私もなにか拡声器で喋るように言われたのですが、断りました。次にデモに行くときは、ちゃんと参加できるように色々調べてから行かないといけません。

デモ隊を後ろから撮った写真です。この奥に武道館があります。右にある車の上に立っている白い服の人が拡声器を使って何か言っていました。こわもてでした。
九段下駅への階段の空間とにギャップがありますね。
次のデモとして、全国労働者総決起集会というもののチラシをくれました。時間があったら行ってみようと思います。
国葬反対デモの、道を挟んだ向こう側では、国葬反対反対デモが行われていて、警備はそれを囲んでました。その近くでは、アメリカから来たようなひとがブロードキャストをしていたし、武道館への坂道には取材に来たマスコミュニケーションのひとたちが休憩していました。
ほんとうに、みんなにみんなの役割がありました。わたしもいつもいつもぼーっとしていないで、主張したり、なにか役割をまっとうしたりする日も作ろうと思いました。
このあと、献花にいこうとおもったが、列がながいみたいだし、もう結構歩き疲れたし、花も買ってないし、やめました。
近くのベンチで家から持ってきたキウイをたべました。写真は、ベンチの近くにあった像です。「寿人遊星」と書いてありました。説明によると、1986年のハレー彗星がなんちゃらかんちゃら だそうです。
