2022年03月13日02:05
体はもう穴ぼこだらけになってるし、使えないからあなたにあげる
死はいつか誰も触れずに体温は空気に散ってよだれも枯れて
鍵盤は木 空の棺桶も灰になるもの 光源、光度
老いる手が気道をひろげるふりをする 私の老いる手が2つある
私の友達はみんな友達は夜寝てる枕の凹んだ頭のずっと
心臓は水中で死ぬ 死ぬ 群れは水平をみる プール プール
心臓は空洞マラカスに爪を刺す 緑の豆を踏み潰したもの
手と胴体 八重歯で何かを切るように
あなたの手 やわいね 私は羽がないから 私の背中に生えるといいな
風船に私はなってしまいました 画鋲踏んだらバンと死にました
山の骨 私の目玉は水溶性 山の背骨を撫でながら泣く
飛び降りる約束通り髪も鋏も同じ速さで飛び降りなかった
風が吹く下から上へ両頬の間の笑顔 鏡すら無かった
息を出すねじが硬くて心身が重りになって私は泣いた
寝るために部屋の電気を暗くする 線路の継ぎ目女のおへそ
昨日見たバレエを思い出しているレイプを夢見る腕と胴体
絨毯は仮の底面凹んだり盛り上がったりするフォークの余韻
管を切った鋏は指と癒着して、しぶきを抑える方法もなく