ももと先生5
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もも:先生こんにちは。
先生:こんにちは。
もも:先生、わたしは物を捨てるのが苦手です。
先生:そうなんですね。
もも:だからどんどん部屋が満杯になっていきます。
先生:部屋からものが溢れますか。
もも:まだそこまではいっていません。ごみは捨てることが出来ています。
先生:それはよかったです。
もも:はい。よかったです。でも、大切なものが多いんです。
しかも、最近は陶芸をしたり、絵を描いたりしているからどんどんどんどん捨てられないものが増えていきます。
先生:たしかに、自分で作ったものは捨てにくいですね。
もも:はい。それで、自分で作ったものというか、予定も捨てられないんです。
先生:予定ですか?
もも:はい。習い事をしているのですが、10月から習い事をもう一つ増やしてしまいました。自分で増やしておきながら、全ての習い事を頑張れる自信がないです。
先生:そういうことですか。習い事はどのくらいしているんですか。
もも:いまは、3つしています。週に一回ずつ。来月からは合わせて週に4回習い事です。準備とか、予習とかもしないといけないのに、習い事がたくさんになってしまいました。
先生:でも、物と同じようにどれも大切で捨てられない、ということですね。
もも:はい、そうです。理解がはやいですね。
先生:がんばっていますから。
もも:習い事も、いままで半年、長いものはそれ以上続けてきたので、習慣や、もう払ってしまったお金や、できた人間関係があります。それにどれももっと上達したいと思っています。だからやめられない。けど、今でさえ、習い事がおおくて てんやわんや、忙しいです。
先生:なのに、もう一つ増やしたんですか。
もも:はい。今までの習い事とは少しジャンルが違うし、今の私に必要そうだからです。
先生:それじゃあ、しかたありませんね。
もも:だから、部屋に隙間をつくるしかないです。
先生:どうやってですか。
もも:ごみを捨てるように、しなくていいことは、しないんです。
先生:たとえば何がありますか。
もも:寝すぎたり、ユーチューブずっと見たり、悩みごとぐるぐる迷ったり、、、
先生:それがしなくていいことですか。
もも:しなくていいか、わからないです。たまにいいこともあります。でも、こういうことは現在をすりつぶしてる気分になることがあります。習い事をしているときは、今を膨らましている感覚があって楽しいです。
先生:そうなんですか。現在をすりつぶすっているのはなんですか。
もも:わたしもよく分からないのですが、ユーチューブをずっと見ていると、同じユーチューブの動画は誰が見ても同じ動画なように、それを見る私もその動画からすると、一回再生分の、種類のない、変化しない頭と目であるような気がするというか、
先生:あまり、ピン!ときませんが、変化したり、ユニークでありたいんですか。
もも:そうです、さすが、よくわかりますね。
先生:はい。このくらいは。とすると、けっこう上昇志向なんですね。
もも:はい、実はそうなんです。いつかドカンと一発、と夢見ています。
先生:かなり欲があるんですね。
もも:はい、欲張りです。
先生:だから、物も、予定もすてられないんですね。
もも:そうです。
先生:部屋があふれて身動きが取れなくならないようにしましょう。
2022.09.30